昭和三十一年出版された『挽歌』は空前のベストセラーとなり、また映画化によって釧路は映像でも全国へ紹介されました。(第八回女流文学賞)
作者原田康子は釧路で育ち、同人誌『北海文学』(鳥居省三主幹)に作品を連載して世に出ました。いわば釧路が生んだ初めての作家であります。のち札幌へ転居いたしましたが、「北国」を舞台とした作品を書きつづけ、そこには釧路のイメージが背後にあることを思わせます。このような作家活動は無形に釧路市へ貢献するところが大きかったといえましょう。最新作『聖母の鏡』は『挽歌』の発展上にあって釧路湿原を望郷の思いをこめて描いています。
こういう文学上の功績を顕彰することは私たち釧路市民の潜在的待望でありました。このような趣意の文学碑建立のためにご理解とご協力をお願いいたします。 |